ラッキンもスタバも！中国のカフェがお茶を販売する戦略へ

中国の飲食業界では、企業が消費者の需要に応じた新たな戦略を相次ぎ打ち出しています。

特に、「ラッキンコーヒー（瑞幸珈琲、luckin coffee）」や「スターバックスコーヒー（Starbucks）」などの大手ブランドが、新たな商品展開やマーケティング戦略で注目を集めています。

『36氪』の記事によると、ラッキンコーヒーは最近、お茶を使った飲料を9.9元（約200円、1元＝20円）という低価格で販売し、消費者の関心を引いています。

また、ラッキンは有名俳優をアンバサダーとして起用し、「午前はコーヒー、午後はお茶」という新たなコンセプトのもと、朝にはコーヒー、午後にはティードリンクを楽しむキャンペーンを展開しています。

人気のティードリンクは、発売初月で4400万杯を売り上げ、業界に大きなインパクトを与えました。

スターバックスも新たな取り組みを開始しており、新たなティードリンクを発売しました。この新シリーズは、コーヒーに加えて、より多様な選択肢を消費者に提供することを目指しており、ラッキンと同じく午後の市場をターゲットにしています。

また、スターバックスもティードリンクなどの新商品を相次ぎ投入し、午後のティータイムを狙っているようです。

今の中国の飲料市場では、全時間帯に客の需要に合わせた飲料や軽食などを提供できる店舗へ運用戦略をシフトしている傾向にあります。

例えば、武漢市にある「MIXUE（蜜雪氷城）」の一部店舗が営業時間を前倒して朝8時にしたり、「喜茶（HEYTEA）」と「覇王茶姫（CHAGEE）」なども24時間営業を試みたりしている模様です。

このような飲食業界の動向を見ると、各ブランドが競争を激化させる中で、消費者にすべての時間に魅力的な選択肢を提供し続け、営業時間の延長で売上アップしていくことで、利益率が増加することが期待されています。

今後も各ブランドがどのようにして競争を勝ち抜いていくのか、その動向に注目が集まります。

参考：瑞幸“轻轻”入场，星巴克也加入，餐饮业开始“熬时长”-36氪