6月12日20時から、広西省桂林市を含む広範地域が激しい暴雨に見舞われました。中央テレビの報道によると、桂林市内に位置する水位観測所の水位は6月19日17時時点で148.55メートルに達し、1998年の大洪水を上回る規模となりました。
特に桂林市内の観光名所「六匹馬」も洪水の影響で完全に水没し、見えなくなりました。また、市内の多くの観光地が閉鎖され、バス路線も一部停止しているようです。
陽朔県の漓江景区では、強い降雨の影響で水位が上昇し、安全を確保するために船の航行が停止されました。桂林市全域で道路の浸水が発生し、交通の混乱が広がっています。
幹線道路の一部区間では路面の崩壊が起こり、修復には約3か月を要する見込みです。
さらに、6月19日夜には桂林駅で大規模な浸水が発生し、乗客の移動が困難となりました。20日までの当駅を経由するすべての鉄道チケットはすべて完売しており、影響が大きいことを伺えます
鉄道当局は桂林北駅で臨時的に乗降を行うよう指示しており、6月21以降に桂林駅が使えるかどうかはまだ未定です。
雨は依然として続いており、広西省の多くの地域で洪水のリスクがさらに高まっています。特に桂北地区では、今後も大雨の予報が出ており、さらなる洪水の拡大が懸念されています。
桂林市の緊急対策管理局や救援隊は、全力で住民の避難と救助に取り組んでおり、被害の最小化に努めているようです。
桂林市は中国国内外から多くの観光客が訪れる観光地として知られており、特に漓江の美しい風景は人気があります。
この度の洪水により多くの景区が閉鎖され、観光業の回復には時間がかかると予想されます。特に中国の夏休みシーズン間もなく始まる今になって、観光業が受ける打撃は計り知れません。
温暖化の影響で世界各地で予想しない自然災害に遭うことが増えているなか、災害対策をどのように行うかが大きな課題となっています。
例えば、迅速な対応、住民への適切な情報提供、被害地域の復興支援などをどのように展開していくか、政府や民間救援機構などが策を探り続けています。
出典:暴雨袭击广西桂林火车站被淹 积水漫入候车厅