中国の多くの地域で「頭が良くなる薬」に対して警戒が呼びかけられています。
「高考(中国の大学入試)」を控えた親と学生に対して、福建省福州市、江蘇省無錫市、安徽省合肥市などの公安当局が相次いで注意喚起を行なったようです。
中国の高考は学生たちにとって非常に重要な試験であり、人生を左右する大きなイベントです。そのため、多くの親や学生が高得点を狙って様々な方法を試みることがあります。
毎年のようにカンニングが問題となっていますし、こうした「薬」に頼ろうとする受験生もいるようです。
「記憶力を向上させる」「成績を上げる」などと称する「頭が良くなる薬」は、実際には依存性が高く、副作用も強い薬物が含まれています。
報告によると、「頭が良くなる薬」は決して人を賢くするものではなく、むしろ不眠、不安、頭痛、めまい、食欲不振など多くの副作用を引き起こす可能性があります。
大学受験が間近にせまるこの時期に各地でこの薬への注意喚起が行われていることは、教育のプレッシャーがいかに大きいかを物語っているかもしれません。
受験の前に「頭良くなる薬」に頼るではなく、健康的な食事を取ったり、しっかり睡眠を取ったりして、ベストなコンディションで試験に臨むことが最も賢明な方法ではないでしょうか。