中国では、長年にわたり荒漠化防止の取り組みが進められています。
砂漠化した土地が広がることで、環境だけでなく経済にも深刻な影響を与える問題です。世界の100以上の国や地域でこの問題が発生しており、中国もその例外ではありません。
『南方網』によると、中国はこれまでに国土の53%に及ぶ砂漠化地域を回復させることに成功したと報じられています。
例えば、中国・内モンゴル自治区を含む北の広大な地帯では、大規模な植林が行われ、風で飛ばされる砂を防ぐ木々を植えるプロジェクトでその成果が出ています。
これにより、砂漠化が進んでいた土地が次第に緑地に変わり、砂嵐の発生頻度が半数程度に減っているとの報道もあります。
現代技術を利用して砂漠化した土地の回復も実験的に行なっているようです。また、砂漠自体の生態系の保護にも力を入れて、地域経済にも好影響を与えています。
中国の荒漠化防止の成功は、単純な環境保護にとどまらず、経済成長や地域社会の再生にもつながっています。
また、この砂漠化に対応する技術や経験は、砂漠化に苦しむ他の国々にも役立つと考えられます。特に中東やアフリカなど、同じように砂漠化が進む地域では、中国の事例が大きなヒントとなるかもしれません。
参考:世界的中国|荒漠复绿,点沙成“金”