「健康管理のパートナー」として、スマートウォッチの人気が中国で高まっています。
『新華網』によると、心拍数や睡眠、血圧などを測定できる多機能さが注目を集めており、日常的に健康を気にする人々の間で定番アイテムになりつつあるようです。
特にここ数年は、中国政府の補助制度も後押しとなり、手頃な価格で購入できるスマートウォッチが増えました。
シニア層では、子どもが親の健康を気づかう目的で贈るケースも多いようです。記事では、北京の男性がスマートウォッチで異常を察知し、病院で高血圧が判明したという具体例も紹介されていました。
また、技術の進化もめざましく、心拍の変化に応じてアラートを出す機能や、日常データをAIで分析して病気の兆候を察知するような試みも進んでいます。
スマートウォッチが医療の現場とも連携し始めており、医師の補助ツールとしての役割も広がっているようです。
一方で、「正確さ」に対する疑問の声も上がっています。
中には簡易な構造の製品もあり、測定数値にばらつきがあることも。これが逆に不安を生むケースもあるとのことです。専門家は「スマートウォッチはあくまで補助的な道具。過信は禁物」と指摘しています。
さらに、健康データの取り扱いにも注意が必要です。中国では法整備が進みつつありますが、個人情報としての取り扱いやセキュリティ対策は、製品を選ぶ際のポイントとして意識したいところです。
スマートウォッチは便利な反面、「どう使いこなすか」が問われる時代に入っています。企業、医療機関、そしてユーザーが、それぞれの立場で役割を果たすことが、今後の健全な発展につながっていくでしょう。
参考:智能手表的平衡之道